ちょっと不倫について書いておきたいことがあります。世の中の社長はみんな読んでおいてほしいと思います。
私のように個人で経営コンサルティングをしている人間は社長個人との関係が濃密になりやすいです。
そのため、個人的な相談もよく受けます。特に私の場合は心理学関係の仕事をしているというのもあって相談しやすいのかもしれません。
社長のプライベートな相談で多いのは婚外の異性関係です。いわゆる不倫です。
私はコンプライアンスに関しては厳しいほうだと思います。
コンサルティング先の社長には「労働基準法を守りましょう」「社会に迷惑を掛けてはいけません」と意外とうるさいことを言います。
しかし、社長の不倫に関しては何も言いません。むしろケアしているくらいです。
社長の愛人を一端の社会人にするための教育をしたことも一度や二度ではありません。そのサービスだけでもメシが食えそうな勢いです。
不倫してない社長のほうが少ない
そもそも不倫していない社長のほうが少ないのではないかとさえ思います。特に男性は。
起業するような野心のある人間は不倫をする可能性も高いです。獲物をたくさん手に入れたいという本能が強いのです。
「不倫するな」と言ってもしてしまうのですから禁止しても仕方ありません。なので会社経営に悪影響が出ないように、上手くケアしてやるほうが良いという経営コンサルティング的な判断をしているのです。
東京で会社を経営しているような社長は周りも不倫している人間が多いのでビビりもしないでしょう。
しかし地方は経営者仲間も少ないので、不倫しているのは自分だけではないか?バレたらどうなるのだろう?と心配する社長もいます。
ですが東京だろうと地方だろうと不倫してる社長は多いです。自分だけではないので安心してください。
これは私の周りに限った話ではありません。女性側から色々な情報が入ってきますが「あんな堅物そうな上場企業の社長も不倫してるのか!」と驚くことがよくあります。
それと医者、政治家、大学教授といった硬そうな職業の人々も当然のように不倫している人間が多いです。
社長の不倫相手として多いのは誰か?
ちなみに社長の不倫相手として多いのは都内ならクラブやラウンジで働いている女性です。
他には売れない芸能人やモデル、アイドルです。いわゆる港区女子とかプロ彼女のようなタイプが多いです。
地方も似たようなものですが、学生時代の友達とか、妻の友達といった身近すぎるところで不倫している社長も多いです。
ちなみに東京も地方も変わらず多いのが社内の女性です。
「不倫しても良いですが社内だけはやめましょう」としつこいほどに言っていますが、社内に手を出す社長は多いです。
みんな同じような相手と不倫しているということです。
社長が不倫しやすい理由
滅多にいないとは思いますが、自分がなぜ不倫願望を持ってしまうのか悩んでいる社長もいるかもしれないので、なぜ社長が不倫しやすいのかという理由も説明しておきます。
【理由1】テストステロンが多い:英雄色を好む
男性ホルモンであるテストステロンが多い人ほどビジネスで成功しやすいといわれています。
社長になるようなタイプはテストステロンが多いということです。そしてこのテストステロンは性欲の強さにも関連します。
つまり社長になるような人間は性欲も強いので不倫しやすいのです。
ちなみに人差し指と比べて薬指が長いほどテストステロンが多いといわれることがあります。母親の胎内にいたときに浴びたテストステロンの量が薬指の長さを決めるとされるからです。
薬指の長い金融トレーダーほどパフォーマンスが良いという調査結果もあります。
「英雄色を好む」という諺にはそれなりの科学的根拠があるということです。
【理由2】不倫が伝染するから
人間の倫理観というのは環境の影響を受けやすいものです。
例えば毎日のように麻布あたりで遊び歩いてる経営者クラスターでは、不倫がそれほど悪いこととはされていません。むしろしているのが普通のようなものです。
このように不倫が容認されている環境に身を置くと倫理観が低下することが、ライマン大学のグリット・バーンバウム博士らの研究でも判明しています。
つまり飲み歩く社長のいる場所は不倫に対するハードルが下がりやすい環境が揃っているのです。
ベンチャー企業の社長が不倫しやすい要因もこういったところにあります。しかも出会いも多いです。
【理由3】社長はモテる
社長はモテます。特に自分で起業している社長はモテます。
これは単に金持ちだからということではありません。起業家として成功するようなタイプは人間的な魅力もあるからです。
人格が破綻していてもやたらと色気があったりもします。最初の話に戻りますがおそらくテストステロンの影響でしょう。
女性は浮気しそうな男性を顔写真からでも見分けられるという実験もありますが、これもテストステロンの強さを本能的に見分ける能力が備わっているからでしょう。
社長は金があるからモテると思われがちですが、金がなくても元々モテるタイプが多いのです。
実際に後腐れがあると嫌だから愛人には絶対に金を払いたいという社長も少なくはありません。
このように社長が不倫しやすい要因は複数揃っているのです。
奥さんもしてるのに気づかない
社長の不倫も多いですが、実はその奥さんも不倫してることは多いです。気づいてないのは夫である社長だけということもあります。
私の経験から言わせてもらえば男性も女性も不倫する人数はそれほど変わらないと思います。
ただ女性のほうがバレないようにやっているだけなのです。
しかも女性はパートナーの不倫を見抜く勘が鋭いです。
これは人間を動物として考えれば当然です。パートナーが他のメスに走ったら妊娠中と育児中に自分とその子供を食わせるオスがいなくなるのです。
こういった生命の危機を回避するために女性は不倫を見抜く能力が高いのです。
男性の場合は不倫されてもせいぜい知らずに他人の子を育てる間抜けな寝取られ男になる程度なので生命の危機とまではいえません。だから見抜く能力が発達していないのです。
不倫がバレて離婚するときは妻も不倫してる可能性を探っておくと、慰謝料を下げられるかもしれません。
余談ですが社長夫人の不倫相手はたいていショボい男であることが多いです。尊大な起業家といつも一緒にいるとショボくても優しい男に惹かれるのかもしれません。
社長が不倫するときの注意
社長に「不倫するな」といってもしてしまいます。だからするなとは言いませんが気をつけてほしいことがあります。
これだけは守れということを以下に記載します。スマホにでも保存しておいてください。
【注意1】不倫相手に本気になるな
複数の愛人がいるから仕事のモチベーションも上がるという社長もいます。しかしそんなタイプでも不倫相手の1人に本気になってしまうことがあります。
たとえ大成功した社長であっても所詮は動物のオスなので、女性女のせいで感情のコントロールを失うことはあるのです。
一人で恋愛に悩む分には問題ないですが、仕事にも悪影響が出ることがあります。そして経営の判断を誤るのです。
本気になったとしてもそんな感情は3年は持たないのですから、のめり込みそうになったらさっさと距離を置くべきです。
【注意2】不倫相手でも下げマンはやめろ
人間の脳は一緒にいる相手の影響をもろに受けます。負け組思考を持っている人間といつも一緒にいると自分にもその思考が伝染します。
上げマン、下げマンという言葉がありますがこれはそういうことなのです。
会った瞬間に負のオーラを感じたり、会話している中で違和感を持ったらたとえ遊びの相手としても近くに置いてはいけません。
起業家の勘(無意識に蓄積されたデータ)はかなりの確率で当たるのです。しかし下げマンと一緒にいるとその勘も鈍って経営判断も誤ります。上げマンと不倫しても良いですが下げマンとは食事にさえ行ってはいけません。
これは女性に限ったことではありません。男友達でも付き合う相手はきちんと選ぶべきです。脳を大事にしなければなりません。
【注意3】不倫相手に株を持たせるな
これに関してはいつかもっと詳しく書くつもりですが、どんなことがあっても不倫相手に会社の株を持たせてはいけません。たとえ1%でもです。
今は自分の会社をずっと経営したいと思っているかもしれませんが、途中で他のことをしたくなる可能性は決して低くはありません。起業家は飽きっぽいのです。
そのときにM&Aしようと思っても、愛人との関係がこじれていたらめちゃくちゃ揉めます。仮にすんなり売ってくれると言っても愛人が一定割合を持っている会社というだけで買手側は二の足を踏みます。
また急死した場合などに遺族がすごく迷惑を被ります。不倫相手に限らず信用できる創業メンバー以外に株を持たせてはいけないのです。
現金をあげても良いですが株だけは絶対に持たせてはいけません。
【注意4】芸能人と不倫してはいけない
芸能人に限らず週刊誌のターゲットとなり得る人間との不倫はおすすめしません。
不倫をバラされるくらいならまだ良いですが、会社の風評被害となるようなことまで書かれることがあります。
未だに週刊誌を信じている人間はけっこういるのです。また芸能人の不倫相手として名前が出たらデジタルタトゥーとして検索される度にその事実が出ることも忘れてはいけません。
有名人ほどトロフィーとしての価値があるように感じるのは分かりますがリスクが大きすぎます。
また自分自身が名前の売れた起業家である場合には写真を撮らせたり、メッセージアプリに不倫の証拠が残るような文言を残してはいけません。
どんな手段を使ってでも目立ちたがる人間はいるので公開されます。自分が思っている以上に世の中には承認欲求が強い人間が多いのです。
ビジネスのリスク管理はできるのに、女性関係のリスク管理が甘々な社長が多すぎます。
【注意5】社内の人間と不倫しない
札束で引っ叩けば股を開くような女性とばかり遊んでいれば、社内で一生懸命働いてくれる女性社員に魅力を感じるのは当然です。
しかし、社内不倫だけは絶対にしてはいけません。周囲の人間には絶対にバレます。バレてないと思っているのは本人たちだけです。社内不倫をすると組織の統制が取れなくなり崩壊します。
ときどき社内の女性と不倫して「純愛だ」と言い出す社長がいますがそれは勘違いです。
いつも派手な女性とばかりいたせいで、清楚な女性に惹かれているだけなのです。毎日ステーキを食べていれば時には寿司が食べたくなるのと同じです。
元々オタクだったような人間が起業家として成功すると、ケバ目の女性を連れ歩くようになりますが、それと逆のことが起こっているだけなのです。
「自分の中のピュアな心に気がついた」などとおめでたい考えはさっさと捨てましょう。脳の仕組み上、その感情は3年以上はもたないのですから。
「不倫をするな」とは言わないが
他にも不倫の注意点はありますが、今回挙げたのは特にトラブルになりやすいものなので気をつけてください。
「不倫をするな」とは言いません。
しかし、あなたが軽い気持ちでした不倫のせいで、クソみたいな仕事をするハメになる、私のような人間がいることをくれぐれも忘れないでほしいと思います。
いくら報酬を貰っているからとはいえ、経営に関係ないことに煩わされるのはけっこうキツいのです。
まぁ、それでも周りの人間に「俺が助けなくちゃ」と思わせてしまうのが成功している起業家のカリスマ性なのかもしれませんが…。
参考文献:Gurit E. Birnbaum, Kobi Zholtack & Shahar Ayal. (2022). Is Infidelity Contagious? Online Exposure to Norms of Adultery and Its Effect on Expressions of Desire for Current and Alternative Partners.