平気で嘘をつく社員の見分け方!背任行為を防げ!

どこの会社にも平気で嘘をつく社員というのは存在します。

しかも厄介なことにこういうタイプの社員はバレバレの嘘をついてそれを指摘されても、逆ギレしたり言い訳をしたりして全く反省しません。

彼らは嘘をつくことに罪悪感を覚えていないのです。嘘がバレても次回はもっとうまくやろうとか、もっと上手い言い訳をしようなどと考えています。

こういう社員を放置しておくと他の社員のモラルも低下します。最悪な場合には背任行為につながるリスクもあります。

背任行為は会社に損害を与えるだけではなく、客先や協力会社にも多大な迷惑を掛けます。

私も会社員だった頃に取引先の社員が横領をしたため、こちらの資料まで警察から提出を求められ担当部署が仕事にならなくなっているのを見たことがあります。

ということで、今回は平気で嘘をつく社員の見分け方を説明します。実は面白い方法で嘘つきを見分けられるのです。

答えを先に言ってしまうと平気で嘘をつくのは中途半端にルールを守っている社員です。

このタイプは背任行為をする可能性が他の社員よりも高いといえます。

イスラエル工科大学の風変りな実験

イスラエル工科大学の研究者たちが少し風変りな実験を行いました。

まず、街中を歩いている人間に声を掛けて、次の3種類を集めたのです。

  • マスクをきちんとつけている人(100人)
  • マスクをあごや首にズラしてつけている人(100人)
  • マスクをつけていない人(100人)

そして彼らに「Die-Under-The-Cup」というゲームをさせました。

これはサイコロを振って出た目の大きさによってお金が貰えるというものです。

今回の実験では出た目に5NIS(新イスラエルシェケル)を掛けた金額が貰えることになっています。(5NIS=約190円)

嘘つきが分かるゲーム

このゲームのポイントはいくつの目が出たかは自己申告ということです。なので簡単に不正ができます。

というより不正をさせるために設計されたゲームとして心理学実験ではよく用いられるものです。

参加者が不正をしたかどうかは隠しカメラなどを利用しなくても分かります。期待値との乖離で判断すれば、個々が嘘をついているは分からなくとも、集団全体で嘘つきがどれだけいるかは分かるのです。

サイコロを1回振ったときの期待値は3.5です。
(1~6までの目に6分の1を掛けたものの合計)

ですから、参加者全員が申告した数字の平均が3.5と離れているグループほど実際に出た目より大きな数字を申告している人間が多いと分かります。嘘つきの多い集団ということです。

結果は以下の通りでした。

  • マスクをきちんとつけている人たちの平均:4.05
  • マスクをあごや首にズラしてつけている人たちの平均:4.91
  • マスクをつけていない人たちの平均:4.21

以上の結果からマスクをズラしてつけているグループの人たちが最も不正をする可能性の高い人たちということが分かりました。

中途半端なルールの守り方は積極的に嘘をつく性格の表れ

コロナ対策のためにイスラエルでは公共の場でマスクを着用することを義務付けており、違反すると500NIS(約19,000円)の罰金が課せられることになっています。

そのためマスクをズラしてつけている人間は警察に見つかったときに「ズレてしまった」と言い訳をするために一応つけているだけというタイプが多いのではないかと考えられます。

つまり、積極的に不正をする性格がマスクの着用の仕方にも表れているということです。

マスクに限らず決められたルールを中途半端に守っている人間は事前に言い訳を準備しているということですから、積極的に嘘をつく可能性が高いと考えられます。

こんな実験でそこまで言えるか?と思うかもしれません。

しかし、私の経験でも中途半端にルールを守る人間ほど自分に甘い傾向を持っている気がします。

参考文献:Yossef Tobol, et al.(2020).Dishonesty and mandatory mask wearing in the COVID-19 pandemic

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