私事ですが意識的にスマホを使う時間を短くしています。そしてそれをクライアントの社長にも勧めています。
なぜならスマホを使いすぎるとバカになるからです。
実際にスマホの使用時間を減らしたことで脳の働きが良くなっています。
このことは実験でも証明されています。
1日に5時間半もスマホを使う現代人
そもそも現代人はスマホを使いすぎのようです。
サザンニューハンプシャー大学のピーター・フロスト教授らの実験があります。
教授らは参加者のスマホに閲覧時間が計測できるアプリをインストールして使用時間を調べました。
それによると参加者は1日に平均で5時間半もスマホを使用していることが分かったのです。
アプリで計測されていると意識しなければもっと長かったかもしれません。
意味の解釈や分析の能力が低下
この実験ではもう一つ分かったことがあります。それはスマホを使いすぎている人間は認知能力が低下しているということです。
大学生を対象にしたこの比較実験では参加者を2つのグループに分けました。
1つのグループは1日のスマホの使用を2時間未満にするよう指示されました。
もう1つのグループは最低でも5時間は使用するように指示されました。
一週間後に批判的思考能力を調べるテストを行ったところ、5時間以上使用したグループの成績が悪かったのです。意味の解釈や分析の能力が低下していたのです。
別の実験では期間を一週間ではなく28日にして検証しましたが同様の結果となっています。
やはりスマホを使うとバカになってしまうのです。
スマホの使用を控えることで能力が回復する
スマホを長時間使用することによってバカになってしまった人間は一生そのままなのでしょうか?
そんなことはありません。
実験では使用率の高いグループでも使用を控えることによって能力が回復することが分かっています。約一ヶ月後には使用率の低いグループとの能力差はなくなっていたのです。
しかし実験参加者でない一般の人間が急に使用時間を変更する機会はないでしょう。毎日5時間使っている人間はこれから先も同じ頻度で使う可能性のほうが高いです。
実験では28日と区切っていたため、それ以上使用した場合の影響は不明です。もしかしたら期間が延びることでより深刻な影響が出る可能性もあります。
他の実験でもスマホの中毒性が指摘されています。バカになりたくなければ意識的にスマホから離れる習慣をつくることをオススメします。
スティーブ・ジョブズは自分の子供にスマホを使わせていなかったと言われています。スマホを使うとバカになるということを知っていたからかもしれません。
参考文献:Peter Frost, et al. (2019). An examination of the potential lingering effects of smartphone use on cognition.